サラリーマンが高校教師を目指してみる

民間企業で働いている僕が、地方自治体の高校の教員採用を受けている中で、思ったり考えたりしていることをつらつらと綴ります。志を同じくする人、同じような悩み(?)を抱えている人の参考にでもなれば、と。

自己満足な人々

月曜がまた来てしまった。

最近、授業は相変わらず毎回楽しみなんだけど、なんか、ずっと週末が待ち遠しくてたまらないんです。笑 はやく土日が来ないかなー?と。


3年目にして、少し教員に飽きてきたのかな?

こんなこと言うと憤慨する人がたくさんいそうだけど、最近読んだ本でめちゃくちゃ人気のカフェのオーナーが「飽きるんですよね」って言ってて、すごくほっとした。

仕事はとても好き。やりがいあり、子どももかわいい。でも、、、!ちょっと飽きた!笑

まあ、そんな気持ちともうまく付き合いながら、また次のステップに上がりたいです。



さて、自己満足な人々ですが。

教育なんて、定まった答えがなかなかないものだから、多かれ少なかれみんな自己満足でいいと思ってます。

でも、今日はさすがに許せないことが。

詳しく書くと長くなるから、今日の気持ちの備忘録的に。

生徒はお前の自己実現の道具じゃない。

お前のちっぽけな自己満足のために、生徒の未来をかき乱すな。



ふー。明日からもがんばるぞ。

指針は、子どもたちのために。


採用試験のあれこれ②面接

平成も終わりますね。

ワイドショーではカウントダウンの表示までされていて、なんだか不思議な感じです。


さて、本日はこないだのポスト、採用試験のあれこれについて、面接のポイントを2点だけ、もう少しだけ補足しておこうと思います。


前の記事と重複することも多く、うまく言語化できない可能性もありますが…まあ綴ってみますのでお時間が許せば。

コメントなどももしあれば是非どうぞ。




①話を端的に伝えられるよう準備する


まずはこれが第一。志望動機だってなんだって、コンパクトにコンパクトに。

のっけから、だらだらと話していては相手の集中力が切れてしまいます。

まずは自分の志望理由を録音して、自分で聞いてみてください。

もしくは知り合いに聞いてもらってください。

冗長な部分、繰り返しがやたら多い、などなどありませんか?


(この時点で、録音や人に聞かせるなんてかったるい、なんて人は、面接をなめてます。


面接は自分を客観視できないとしんどいです)


また、

「こっちは真剣に話しているんだから、聞いてくれるはずだ」

「採用面接なんて大事な場で、面接官が真剣に聞いてくれないはずがない」


残念ながら、このどちらかがちらっとでもよぎるようなら面接黄色信号です。


あなたは面接官にとって、たくさんいる受験者の一人に過ぎません。

面接官は、あなたを採りたいのではなく、

いい先生になってくれそうな受験者を採りたいだけです。

またどんなに面接官がやる気のある方でも、

要領を得ない演説を延々と聞かされれば嫌になります。


少しでも面接官に話を聞いてもらいやすいように、自分の話したいことは推敲しておきましょう。

※原稿を作るのはオススメしません。暗記するとど忘れする可能性があるので。

頭の中で何度も流れを繰り返して繰り返して洗練してください。

キーワードだけ頭に叩き込むのはオススメです。




②相手の知っている言葉で話す


当たり前?

そうですよね、当たり前のことです。

ところが面接になると、この当たり前ができない人が多発します。企業の面接でも多いのがこのパターン。


「私は塾講師のアルバイトで、特進ソリューションマネジメントリーダーに就いておりました。そこで得た経験を〜。」


これは大げさな例ですが、いきなり自分のことを知らない他人に、

"特進ソリューションマネジメントリーダー"なんてわけのわからない肩書きを伝えても、ちんぷんかんぷんです。


であれば、「難関校を受験する生徒さんたちをサポートするチームの責任者を務めており、〜」のように具体的に言い換えてあげればいいんです。


そんなバカなことないでしょ、と思っている人は、自分の自己PRを考えたときに、

他人に聞いてもらって、意味がわかりにくい部分がなかったか必ず確認してください。






先生志望の人は熱意のある人が多いです。

だからこそ、ついつい自分の過去の体験や、(講師の方なら)今の学校での話を一から十まで伝えようとしてしまいがちです。

結果的に話が長かったり、面接官に伝わらない言葉を使ったりしてしまいます。

去年試験に受かった同僚も、面接練習を始めたときはまさしくこのパターンでした。しかし、その方は練習を重ねるうちにどんどんスムーズに話せるようになり、見事に採用試験に通りました。

もちろん、ペーパーありきで、中身が伴う先生だからこそ通ったわけですが、

本人は面接を苦手としていたのでとても喜んでいました。




顔の見えないどなたかの参考に少しでもなれば幸いです。


平成、さよなら、良い時代だったなー。

モンスターペアレントとは

GW直前週、やっとウィークデイを折り返しましたね。お疲れさまです、あとひと頑張り!


さて、今日は前々からクレーマーの呼び声高い保護者の方の対応をしたので、備忘録的に。そして、少しでも目にされる方の一助になれば。



モンスターペアレントは、元からモンスターなのか?

答(というか、今日の雑感)

きっと、根っからのモンペもいるだろうけれど、教員の対応がまずく、不信感を募らせてしまいモンスターペアレント化してしまった人もいるだろうなー。



というのも、今日対応した保護者は、学校や以前対応した教員からは、厄介な保護者としてマークされている方でした。

もちろん、対応した感想としては、厄介だというのに変わりはないんですけど笑、とにかく子どもがかわいくて仕方ないんだなというのも伝わってきました。

往々にして、そういう保護者は、興奮して学校を攻撃し、他の生徒を攻撃し、とにかく我が子の利益だけを求めてきます。

でも、実は、そこでうまーくガスを吐き出させてあげれば、こちらの話を少しは聞くターンもやってきたりします。

そこでうまくこちらの言い分も伝えながら、「協力してほしい」ということを訴えられれば、うまく話が収まる場合もあります。


ケースバイケースなので難しいですが、何が言いたいかと言うと、「モンペを生んでしまうマズい教員もいる」ということ。


無理な要求やいちゃもんをつけてくる保護者は、世の中のクレーマーと同じです。

つまり、向こうがヒートアップしている時には、決して言い返してはいけない。

全て吐き出してもらってから、こちらの言い分を少しだけ伝えていく。

以下、ループしながら、少しでもこちらを向いてくれる(信用してくれる)タイミングでこちらの主張を相手の利益に絡めながら主張する。


要するに、相手の気持ちも立てながら、こちらの主張もしっかりする。よく言われるアサーティブスキルってやつですね。


営業マンをしたことのある人なら絶対知ってるこのスキル。教員にはこの意識が全然ない人もよく見かけます。

サラリーマンから教員になる強み、こういった保護者対応で必ず役立ちます。自信持っていきましょう。(何目線…笑




偉そうに書きましたが、私もまだまだ勉強中で、先輩に相談することばかり。。。

でも、教員以外を経験してきたメリットを強く感じたので今日は記録しておきます。


さあ!あと2日!がんばろう。(トラブルありませんように…笑

残業代って出ないのは知ってます?

今日は学校に12時間以上いて、くたくたです。

特別指導にいじめ手前の案件など、いきなり問題が降ってきたから仕方ないとして、昼飯も抜きでこんだけ働いて残業代が0なんて、ほんと、どうかしてるぜ!

民間なら、残業4.5hとして、うーん、だいたい9千円ぐらいは残業代出てたのか。

しかし、給特法なんて過去の呪いみたいなもののせいで教員の残業代は0。


こんなこと書くと、教員がお金の話をするな、みたいなわけの分からん攻撃を受けることがあるみたいですが(なんなら、身内からも叩かれる)、ちゃんと働いて、ちゃんとお金もらって何が悪いんや?ボランティアじゃないねん、高い専門性と誇りを持って生徒と関わってる我々は、それに見合った(最低限でも、まともな)手当をもらう権利があるはず。


そりゃ、昔みたいな給与水準と福利厚生、退職金、社会的地位、などなど加味すりゃ大丈夫だったかもね。でも、時代が違うよ。


それでもね、楽しい仕事なの。

心意気を持って教育の世界に飛び込んでくる人たちのモチベーションをこれ以上削がないよう、あんまりいじめないで欲しい。


先生なりたい人、書いた通り、教員は残業代は0です。

でも、それを補って余りあるやりがいがあるのも事実。ただし、これから教員になる人は、子どもを思う、やる気のある人から、「やりがいの搾取」をしようとする人にちゃんとNOを突きつけられるように心の準備をしておきましょう。


まだ見ぬ素敵な後輩と一緒にお仕事できるの楽しみにしています。

教員楽しいぜー!!!

教員採用試験についてのあれこれ①

平成最後の出勤週になりました。

10連休は、教採のための勉強に充てるんだ!なんて方もいっしゃると思うので、自身の経験も含めて教採について思うところを書いてみたいと思います。(誰かの間に触れれば幸いです)



①筆記、実技

…とにかく勉強!!!ペーパーや実技にはなかなか下駄を履かせることはできないそうです(自治体にもよるでしょうが、委員会で偉いポジションだった人が言っていたので、きっとある程度信憑性あり)。


これは…ねぇ。言うまでもないですよね、中高は自身の専門科目を教えて賃金を戴くんやから、最低限、人様に教えられるだけの専門性を身につけてないと…。

言い訳してる暇はない、勉強するんです!

むしろ先生なってもまだまだ勉強するから、たくさんやって損はなし。

もちろん、講師の方で日頃の仕事が多すぎて教採の勉強が出来ない…と嘆いている人も見ますが…。うぅ、頑張ってください…!!!



②面接

こちらは思うところを3点挙げます。

自身もごりごり就活したし、前職で新卒採用の一次面接なんかもやってきたので、面接のポイントは少しわかる気がするのでそのへんも(結局、あくまでも一般的なポイントになるんですけどね)。


a)面接練習必須!

これは読んで字の如し。

先生になって、若手の子たちの面接練習をして気付いたことなんですが、みんな本当に面接が下手くそ(失礼ですが)。本当に良いところをたくさん持っているのに、それがうまく伝えられない。

教師(講師)は話したがりが多いです。面接でだらだらと自分語りをするのはやめましょう。自分が何を伝えたいのかしっかりとまとめて、シンプルに自分の言葉で伝えましょう。

しっかり練習をして受かっていった後輩がこの2年で数名いるので、きっと大切です。

(もちろん、そもそも彼ら自身が素敵な先生だからですけど)


b)あなたは教師になって何がしたい?

この質問を、何度も何度も自分に問いかけて下さい。そして、しっかり自分の言葉で答えられる(人に伝えられる)ようになってください。そして、その答えが、まだ見ぬ子どもたちのためになるものなら、そりゃ面接官たちはあなたにメロメロ(昭和?)です。


c)目を輝かせる

急に自己啓発セミナーみたいになって申し訳ないけど笑、これは面接官になってみればわかります。活き活きした目の人と、自身のなさそうな目の人とでは全然魅力が違います。

自分が教師になった場面を想像しながら、「自分を取らなきゃ損ですよ」、そんなキラキラした目で臨んで下さい。



てな感じで、また何か思いついたら徒然綴りましょう。ほんと、受かる人はわかるし、受からない人には何かしら理由が見えてしまいます。(そして、それを自分で認められない、無意識にでも目を背ける)


やるしかないんですから、前向きにがんばりましょう!

教師は、楽しい。






はや3年目を迎え

記事を更新しないまま、また1年以上が経ってしまいました。

そうこうしているうちに教員生活も3年目がスタートしています。

今年は1年性の担任、今のところ落ち着いている我がクラス、そろそろ緊張の糸が緩み始めるころなので、学年団でうまく手綱をさばかないとですね。



さて、このブログを始めた2年前、つまり私が教員になったころぐらいから、ブラック部活動や給特法などのトピックが少しずつ世間にも広まってきた感がありました。

今も一部のコミュニティでは盛んに議論(?)がなされていますが、諸々の問題は解決に向かっているようには思えませんね。

「定額働かせて放題」なんて表現を最近見かけて、言い得て妙だなと笑ってしまった。笑



自分自身は、極力定時に上がるように心がけているし、業務の棚卸しをして、出来るだけ教材研究の時間も確保出来るようにしているけれど、やっぱり…

残業代ないってきついぜぇー!!!!!

(ついつい本音が)


世間様は、

好きでその仕事やってんでしょ?

先生がお金の話するなんて、ねえ?

公務員なんだからどうせ給料いいでしょ?


なんて感じなのかな。

難しい問題だ。




何はともあれ、このままでは、職業としての「教師」の魅力暴落待ったなしなのは火を見るより明らか。

なにかを大きく変えることはできないけど、周りの若手や先輩方と常に問題意識を持ち続けること(思考停止が最悪)、そして、目の前の子どもには全力で当たること、最低限これだけはぶらさずいかないと。



今年度は少しでも更新回数増やしていきたいな。今しか浮かばない感想、問題意識、やりがい、喜びの備忘録として。

社会人として


社会人として、大切なことはなんだろう?

きっと答えは人それぞれ色々と持ち合わせているし、その中のいくつかが正解だなんて偉そうな話はしません。


ただ、「人の時間を無駄にしない」というのは、公務員だろうが民間企業のサラリーマンだろうが関係なく大切な考えだと思うんです。


今日は、そんなことをつらつらと。




教員になってやっと4ヶ月。

その間に、何度か感じていたこと。

(あくまでも、自分が企業にいたときと比べてって話ですので悪しからず)

「(会議の開始時刻など)時間をキッチリ守れない人が多い」

「話がダラダラ長く、要点がわからない人が多い」

「喋り掛ける際に、相手の都合を聞かずに話し始める」

などなど。


時間を守る、話は相手に伝わりやすく、相手の都合を確認してから話しましょう、こういうことは社会人1年目でみっちり仕込まれたことで、なんなら、今どきの就活生には常識なんじゃなかろうか。

でも、できてない先生、多い。


この間の出来事、教科の会議が招集されまして、当日議題が話され、途中のあるテーマでダラダラダラダラ、しかもメンバー全員がそこにいなくてもいい話を延々と。

当事者だけで話せる内容ー!!!!!

残りのメンバーの時間を奪わないでー!!!!!

そもそも議題を先にシェアして、意見を持ち寄ればもっとスムーズに進む話だし。

全員で話す必要のないテーマは最後に持ってきて、当事者だけ残ればいいし。

その議論に加わらずそこに座っているだけのメンバーには、その時間も給料は発生しています。しかも、税金。そのあたりの認識がすごく緩いような気がしてならないんです。


そんな緩い空気も教員の文化(?)だなんて声が聞こえてきそうですけど…

もちろん、そういう一面があるのかなーとは思うし、そういう空気感、個人的には好きです。

でも、人の時間を奪っている、そしてそれは税金を無駄にしているんだ、という感覚は持ち合わせるべきだなーと思った次第です。


もしかすると、仕事がどんなに延びようが残業代がなかったり、給料だってほとんど横並びの上がり幅だったりで、お金と時間の価値にあまり意識が向かないのかも。


なにはともあれ!

「人の時間は大切に。」

「お金だって発生してるぜ!」

この辺は自分も、これから先も大事にしなきゃ。


いつものことながら、まとまりのない文章だけれど、"民間と公務員の差"と世間から言われそうな内容をもろに感じたので。

良い方向に変えていかないとな。

時代に取り残されちゃう。